オーストリアワインと鮓、会席料理のペアリングが楽しめる老舗店

銀座 壮石

岡田 壮右オーナーソムリエ

鮓や会席料理の風味を引き立てる「オーストリアワイン」に特化

 

大正時代から祖父が営んでいた寿司屋を引き継ぎ、2010年に独立した岡田氏。独立に際して、「お寿司と料理だけでなく、時代に合わせて何か一つ要素を付け足したい」という考えがあったそう。そこで目を付けたのがワインでした。
当時はさまざまな国のワインを試したそうですが、寿司や繊細な素材を活かした会席料理を考えると、主張が強すぎず、食中酒として現地でも好まれているオーストリアワインに辿り着きました。

2014年にオーストリアワイン大使になってからは、年に1回以上は現地を訪問しているそうで、有名ワイナリーから知る人ぞ知る名生産者まで、岡田氏が足と舌を駆使して選び抜いたワインが豊富に取り揃えられています。
当店のオーストリアに特化したワインリストは非常に評価が高く、2023年には全世界のレストラン、バーなどの飲食店から優れたワインリストを持つ店を表彰する『Star Wine List』で「Best Austrian Wine List Gold Star（第1位）」とInternational Austrian Wine List of the Yearの「Silver Star（第2位）」を受賞しています。

伝承してきたものは大切にしつつ、新しいものも積極的に受け入れる柔軟なスタイルが魅力

銀座 壮石では祖父の代からの味を受け継ぐ江戸前鮓と、料理長である創業者の四女が食材本来の味を生かしてつくり出す会席料理を提供しています。
50〜60代の粋な常連様をはじめとして、30〜40代のグルメなお客様も多く来店される当店のコンセプトは「不易流行」。古くから伝承されてきたものは大切にしつつ、トレンドに合わせて新しいものも積極的に受け入れていく柔軟性のあるスタイルこそが、長く支持されている秘訣と言えるでしょう。

江戸前鮓にペアリングするワインを提案

季節によって鮓ネタや食材が変わるため、ワインは酸の高低・ミネラル・果実味の強弱という3つの要素を常に考えてワインを選定しているとのこと。
岡田氏に注目の産地を尋ねると、「南シュタイヤーマルクのソーヴィニヨン・ブラン、ヴェルシュリースリングは評価が高く、和食との相性も素晴らしいです。赤ワインならハンガリー・スロバキアの国境沿いの二ーダエスタライヒにあるカルヌントゥム。ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルトがとても高品質で注目しています。」と答えてくださいました。

 

●バイザグラスで提供するワインの種類：泡1種類、白2〜3種類、赤2種類
●グラスワイン：〜13種ほど／1,100～2,500円
●ボトルワイン：30種前後／6,500～50,000円
●ワインのアイテム数：40種前後