calme(カルム)

03-6455-1932

雑踏の中に流れる「凪」のような時間。都心部の隠れたオアシスでワインを楽しむ

calme

佐野 敏高オーナーソムリエ

都心の喧騒と対比する非日常の世界観

 

周りを見回せば高層ビルや首都高の高架に囲まれた、言わば隙間のような独特な雰囲気の場所にひっそりと佇むフレンチレストランがcalme(カルム)です。「カルムは都心の雑踏から離れてワインや食事と向き合う『人生を楽しむ場』として存在しています」と語るのはオーナーソムリエの佐野氏。

レストランであってレストランでない、良い意味でレストランとしてのイメージを崩すような空間作りを意識されており、「調理場という舞台を見ながら、サービス人が舞台役者のようにせかせか動く。窓の外をみれば大都会の不思議なパノラマ世界が広がっています。世界中探しましたが、目の前が建物の谷間のような景色の中、行き交う人々や車の流れを眺めて食事できる空間は唯一無二だと思います。また、かかっている音楽の世界観がお客様を自然とワインや食事の世界へと誘ってくれるのだと思います。」とのこと。

佐野氏の緻密かつあたたかい心遣いと豊富な知見から生み出されるサービスも相まって、日常の中に潜んでいる非日常にすっと巻き込まれるような感覚になるレストランです。

常に30〜40種類の豊富なグラスワインが楽しめる

カルムでは透明感があり、2杯目を飲みたくなるような、乾きのないリフレッシングなワインを中心にセレクトしているそう。
ワイン選びのモットーは、ブランドネームに頼らずに、本質を伝えていくこと。山崎氏には「名前が先走りしているものよりも、本質がしっかりとした無名なワインたちをお伝えしていきたい」との強い思いがあり、あまり飲んだことのない産地や、古いヴィンテージなど、摩訶不思議な体験を提供することがお客様に喜んでいただく一要素になると考えています。
生産国の縛りはなく、泡、白、ロゼ、赤、醸し(オレンジ)、甘口と様々な味わいを網羅しています。グラスワインがなんと30〜40種類も!その中には60年代から80年代のワインが必ず数本用意されていることも嬉しいポイントです。
ボトルのラインナップもたくさん揃えていますが、グラスワインが豊富なので、多くのお客様がグラスで楽しまれているそうです。中には10杯以上も飲んで楽しまれる強者も。食事や空間だけではなく、ワインをとことん楽しみたいという方にぴったりのレストランです。

 

●バイザグラスで提供するワインの種類:グラスワイン30〜40種類
●グラスワイン:¥1,000 – 3,500
●ボトルワイン:¥8,000~
●ワインのアイテム数:800種類位

   

この逸品

豆乳のブランマンジェ 蟹とエビ コンソメ寄せ 汝バラ刑に処す

おすすめのお皿は、山崎氏が以前働いていた「アピシウス」のスペシャリテである『海亀のコンソメスープ』へのオマージュである、コンソメを印象的に使用した豆乳のブランマンジェです。丁寧に作られたコンソメの複雑な旨味を存分に楽しむことができる逸品です。
ペアリングするワインを尋ねると、3種類のワインを提案してくださいました。

1.オーストリア産のミネラル感のあるグリューナーフェルトリーナー
2.ポルトガル ミーニョ地方のロウレイロ種のワイン
3.中央ヨーロッパ、フランス産 輪郭と酸味の美しいシャルドネ種のワイン

「スペシャリテは豆乳の香りや蟹・エビが直接口内で触れ合うことなく、ワインを媒介としてワルツを踊るようなイメージでペアリングをします。1.2はと一直線に伸びるようなミネラル感とひんやりと感じる味わいがあり、線は細いのに伸びやかで香りのいいワインです。3は膨らみがあって味わいの余韻が長く、ボディの大きさに対して肩幅は狭い印象で、食事と合わせても押し付けがましくない点、そして食事に道を譲るエチケット・マナーを持つワインという点でセレクトしました。」とのこと。ぜひカルムで直接味わっていただきたいセレクトです。

店舗情報

店名
calme
住所
東京都目黒区大橋1-2-5 新村ビル 2F 店舗MAP
アクセス情報
電話番号
03-6455-1932
営業時間
[月~土]18:00~23:30(L.O.20:30) おつまみは21:30まで可能 ランチ 事前予約制 [火~土]12:00~14:30 (L.O.13:00)
HP・SNS
https://gfdj400.gorp.jp/
定休日
日曜日、不定休
価格
備考

ソムリエ

ソムリエ画像
氏名 : 佐野 敏高

ニュージーランド留学中にワインの魅力に心酔し、ロンドン、ヨーロッパにてワインを学び、畑や生産者を訪問。帰国後は横浜のフランス料理店、有楽町アピシウス、ワインバーなどで修行。ワイン輸入商社ラシーヌを経て2016年にレストランカルムを開業。オーストリアワインアンバサダーを務めるほか、ポルトガルワインにも造詣が深い。