「料理だけでなく時間や空間を楽しむ」
ブルゴーニュで培った料理に日本人ならではの感性をプラスした一軒家フレンチ
Le Bourguignon ル・ブルギニオン
菊地美升オーナーシェフ
クラシックなベースを守りつつ、日本人としての感覚を大切にしたフレンチ
「フレンチだからといってかしこまったり固くなる必要はないんです。日常よりもちょっと背伸びした空間と料理を楽しんでいただければ。」と語る菊地シェフ。
ル・ブルギニオンがオープンして23年。ブルゴーニュで修行することで培った伝統的かつモダンなニュアンスを取り入れた料理と、菊地シェフがセレクトするワインとのペアリングを楽しみに、今日も幅広い年齢層のお客様が来客されています。
「料理が美味しいのは当たり前。お客様に楽しい時間を過ごしてもらうためには、料理人だけでなく、サービスのスタッフや雰囲気も重要です」と語る菊地シェフのお店には、長く通われる常連さんはもちろんですが、今でも常に新規のお客様が絶えないそうです。
「ル・ブルギニオンだからこそ飲みたい」と思えるワインを
ワインは、菊地シェフがかつて修行をしていたブルゴーニュ地方を中心に400種類ほどのラインナップを揃えています。ワインをセレクトする上で、菊地シェフは「毎年現地に研修に行って情報収集をすること。新しい生産者と出会ったりして常にアンテナをはることが大事」と言います。そのほか、ル・ブルギニオンのワインセレクトで注目なのは「日本ワイン」です。自身の出身地である函館にあるワイナリー「農楽蔵(のらくら)」や、フランス時代に知り合った岡本氏が手がける山梨県北杜市のワイナリー「BEAUPAYSAGE(ボーペイサージュ)」など、ご自身に縁があるワインをセレクトされています。実際に現地に行って畑を知り、生産者の話を聞いて選び抜いたセレクトは、安すぎず高すぎず、かつ時代的にも注目されているワインを置くことでバランスの良いリストになっています。美味しいワインを適正な価格で楽しんでもらいたいという菊地シェフの優しさとこだわりが垣間見えます。

この逸品

フランス産 仔鳩のロースト×アンヌグロ シャンボールミュジニー
成長した山鳩ではなく仔鳩を使うことで、赤身肉の野生味と内臓っぽい鉄分を含んだ肉の旨みが味わえる逸品。肉質が緻密で柔らかく、ピノ・ノワールの果実味や酸味、口に含んだ時の柔らかさや強すぎない旨みと非常によく合います。 仔鳩のローストに合わせるワインとして菊地シェフがおすすめするのは「アンヌ・グロ/シャンボール・ミュジニー」です。アンヌ・グロとは94年にブルゴーニュで出会ってから25年以上の付き合いがあり、同い年でもあることから菊地シェフの思い入れが深いワインでもあります。
店舗情報
- 店名
- ル・ブルギニオン Le Bourguignon
- 住所
-
東京都港区西麻布3-3-1
- アクセス情報
- 電話番号
- 03-5772-6244
- 営業時間
- 17-20
- HP・SNS
- https://le-bourguignon.jp/
- 定休日
- 水曜、第二火曜
- 価格
- 備考
ソムリエ

氏名 : 菊地美升
北海道出身。函館市立函館東高等学校から大阪の辻調理師専門学校に進学し、フランス料理の道へ。1986年に卒業後、東京の『オー・シザーブル』や『クラブニュクス』での修業を経て、1991年に渡欧。フランスの『プーラルド』『ル・ジャルダン・デ・サンス』『レキュソン』、イタリアの『エノテカ・ピンキオーリ』など、星つきレストランなどで経験を重ね、1996年に帰国。東京・表参道『アンフォール』で3年4カ月シェフを務め、2000年1月、西麻布にフランス料理店『ル・ブルギニオン』をオープン。「ミシュランガイド東京2021」で一つ星、「ゴ・エ・ミヨ2021」で3トックを獲得するなど、現在も高い評価を保っている。