人と人を結び、心を満たす。 乃木坂で出会う、静かな贅沢。
乃木坂 結(ノギザカ ユイ)

人と人を結ぶ、乃木坂の隠れ家
乃木坂駅からほど近い住宅街。
大通りの喧騒を離れた静かな街並みに、ひっそりと灯りをともす中華レストラン「乃木坂 結」。
派手な看板は掲げず、広告に頼ることもありません。
それでもこの店には、経営者や文化人、そして多くのワイン愛好家が訪れます。
特徴的なのは、ネット予約を一部の席のみにとどめ、多くのお客様とはあえて電話でやり取りをしていることです。
電話越しの何気ない会話から、利用目的やその日の雰囲気を感じ取り、一組ごとに最適な席を組み立てることで、誰もが心から寛げる空間をつくり上げているのです。
「AIやタッチパネルではできない、人だからこそできる温かいサービスを届けたい。」
そう語るのは、マダム・柳本真理子氏。
店名の「結」には、生産者と料理人、お客様とお店、そしてお客様同士。
さまざまなご縁を結びたいという想いが込められています。
その想いは、料理や空間、そして一杯のワインにも静かに息づいています。
会話から始まる、一杯との出会い
乃木坂 結にとって、ワインは料理を引き立てるためだけの存在ではありません。
人と人との距離を縮め、その場に流れる時間を豊かにしてくれる存在なのです。
ブルゴーニュを中心に世界各国から選び抜かれたワインは、あえて固定のワインリストを設けていません。
季節や料理だけでなく、お客様一人ひとりの好みや過ごし方に寄り添い、その日、その方にふさわしい一本を提案してくれます。
実は、マダムのワイン選びが始まるのは予約が入った瞬間から。
これまでの会話や好み、利用シーンを思い浮かべながら、「今日はこの方に、この一本を飲んでいただきたい」という想いを込めてセレクトしています。
席に着くと、まず交わされるのは、「今日はどんな気分でいらっしゃいましたか。」という何気ない会話です。
好きな品種や産地を聞くだけではなく、その日の気分や過ごしたい時間に耳を傾けながら、一杯を提案してくれます。
もう一つ印象的なのは、ワインの味わいや香りの伝え方です。
「グラスを開けた瞬間、一面のお花畑にいるような香りが広がります。」
「どこか、おばあちゃんの家に帰ったような懐かしいグリーンのニュアンスがあります。」
品種や産地、スペックだけではなく、情景や記憶を呼び起こす言葉でワインの魅力を表現することもあり、ワインを飲みなれた方も、そうでない方も自然と「飲んでみたい」という気持ちが膨らみます。
また、乃木坂 結では、あえてペアリングコースを設けていません。
料理は料理として、ワインはワインとして、それぞれを自由に楽しみ、その組み合わせの中から、お客様自身の「好き」や新たな発見に出会ってほしいという想いがあるからです。
マダムとの会話を楽しみながら、その日だけの一杯と出会う時間。 グラスを重ねるごとに自然と会話が弾み、人と人との距離も少しずつ近づいていきます。

素材の旨味を静かに引き出す中華料理
ワインと一緒に楽しめるのは、「優しさ」と「余韻」が心に残る中華料理です。
ひと口目に感じるのは、素材そのものの豊かな味わい。
油は必要最小限に抑え、化学調味料に頼ることなく、素材それぞれが持つ個性を丁寧に引き出しています。
そこにあるのは派手なインパクトではなく、旬の食材を育てる生産者への敬意。
シェフが「五味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)」の調和を追求した一皿は、食後も重たさが残らず、美味しかった、という余韻が心地よく残ります。
素材と丁寧に向き合った料理は、ワインの魅力を引き立て、その日の会話や時間までも豊かにしてくれます。
華やかさを競うのではなく、本質的な美味しさを追求する姿勢が、この店ならではの心地よい余韻を生み出しています。

緊張をほどき、新たなご縁が生まれる場所
料理とワインの時間をさらに豊かにしてくれるのが、こだわりの空間です。
店内に一歩足を踏み入れると、中華料理店のイメージを覆すような、マホガニーレッドを基調としたクラシカルな空間が広がります。
幼い頃に訪れた帝国ホテルの記憶を重ねながら構想したという店内は、「自宅に帰ってきたような安心感」と「少しだけ背筋が伸びる特別感」が共存する、本質的な上質さを目指しているそうです。
華美な演出に頼ることなく、流行を追うのではなく、時を重ねるほどに美しさが増していく空間づくりを大切にされていることが伝わってきます。
その想いが息づく店内には、満席の日であっても不思議と肩の力が抜けていくような、穏やかな空気が流れています。
空間に増してその心地よさを支えているのが、「お客様を緊張させないこと」を何より大切にするマダムのおもてなしです。
必要以上に話しかけず、一人ひとりにとって最も心地よい距離感で寄り添います。
だからこそ、肩肘張ることなく、大切な人との時間をゆっくりと過ごすことができるのです。
店を後にする頃には、美味しい料理とワインの余韻だけでなく、大切な人と過ごした時間そのものが、あたたかな記憶として心に残ります。

●バイザグラスで提供するワインの種類:9種類以上
●グラスワイン:¥1,800~
●ボトルワインの種類:14種類以上
●ボトルワイン:¥10,000〜
この逸品
港区のペヤング
一見すると、どこか懐かしさを感じる、実にシンプルなソース焼きそば。
しかし、その一皿には、シェフの技術と哲学が丁寧に息づいています。
使用するのは、老舗・はしづめ製麺の生麺。
蒸し、茹で、冷水で締め、さらに油をまとわせる。
幾重もの工程を重ねることで、美しく揃った麺線と、小麦本来の豊かな香りを最大限に引き出しています。
そこへ合わせるのは、シェフが独自に配合した秘伝のソース。
麺一本一本に繊細に絡み合い、素材そのものの美味しさを引き立てます。
「麺料理の主役は、麺そのもの。」
余計なものを削ぎ落とし、本当に必要なものだけを残す。
その引き算の美学は、この一皿にも静かに表れています。
「港区のペヤング」という遊び心あふれる名前とは対照的に、その味わいはどこまでも端正でエレガント。
ワインとともに楽しむ焼きそばという意外な組み合わせも、この店ならではの魅力です。
乃木坂 結を訪れたなら、ぜひ味わっていただきたい一皿。
店の哲学を、最もシンプルに、そして最も深く味わえる、この店ならではの名物です。
店舗情報
- 店名
- 乃木坂 結(ノギザカ ユイ)
- 住所
-
東京都港区南青山1-23-12 m&one南青山 1F
- 電話番号
- 03-4362-8100
- 営業時間
- 月・水・木・金 18:00 - 23:00 L.O. 21:30
土・日・祝日 11:30 - 14:30 L.O. 13:30 18:00 - 23:00 L.O. 21:30
火 定休日
※その他不定休あり。 - HP・SNS
- https://www.instagram.com/nogizaka_yui/
- 定休日
- 火曜日
ソムリエ
日本マクドナルドで接客の基礎を学んだ後、ひらまつグループで上質なレストランサービスを経験。 その後、中華料理の世界へ進み、長年培ってきた接客とおもてなしの哲学を形にするため、2021年に「乃木坂 結」を開業しました。 「人と人を結ぶ場所をつくりたい」という想いのもと、料理だけでなく、空間づくりや接客、ワインの提案に至るまで、一つひとつに細やかな心を配っています。 現在はマダムとして、お客様一人ひとりに寄り添いながら、その日の過ごし方や気分に合わせたおもてなしを実践。 人と人とのご縁をつなぐ存在として、その細やかなおもてなしは、多くの経営者や文化人、ワイン愛好家から深い信頼を集めています。