一杯のヴィンテージワインから始まる感動体験。赤坂に誕生した、隠れ家ワインバー
Arcadia(アルカディア)

時を重ねたワインと、上質な出会いが生まれる理想郷
時を重ねたワインには、その一本にしか語れない物語があります。
造り手の情熱、その年だけの気候が育んだブドウの個性、そして熟成という静かな時間。
そのすべてが重なり合い、一杯のヴィンテージワインだけが持つ味わいが育まれます。
その希少なワインを、味わうだけではなく、「感動」として届けたい。
そんな想いから、2026年4月、赤坂に誕生したのがワインバー「Arcadia(アルカディア)」です。
店名の「Arcadia」は、ギリシャ語で「理想郷」を意味する言葉。
生産者とお客様をつなぎ、本物のワインを肩肘張らずに楽しめる場所でありたい。
そんな願いが込められています。
セラーには、ブルゴーニュやボルドー、シャンパーニュを中心とした約500種類、1,200本以上のワインが眠り、ゆったりと配置された20席の空間でワインと向き合うことができます。
希少なヴィンテージワインを扱う格式ある空間でありながら、「価格もサービスもフレンドリーでありたい」と語るのは、オーナーソムリエの進藤幸紘氏。
1984年の希少なヴィンテージワインであってもグラス3,000円から提供するなど、その価値を考えれば驚くほど良心的な価格設定には、「本物のヴィンテージワインをもっと身近に味わってほしい」という信念が表れています。
自ら生産地へ足を運び、造り手と語り、その土地で受け取った感動をワインとともにお客様へ届けること。
そのこだわりは、空間づくりやサービスの細部にまで丁寧に表れています。

ボトルの中で眠っていたワインを、グラス一杯から
Arcadiaを訪れたら、ぜひ体験していただきたいのが、ヴィンテージワインをグラスで味わう贅沢です。
本来、長い年月を重ねた希少なワインはボトルで提供されることが多く、ヴィンテージワインに興味があっても、「一本注文するのはハードルが高い」と感じる方も多いのではないでしょうか。
Arcadiaでは、そんなヴィンテージワインを、徹底した品質管理のもと、最良のコンディションでグラス提供しています。
仕入れで何より重視するのは、「状態」。 色合いや清澄さを自らの目で見極め、本当に納得した一本だけを迎え入れるといいます。
この店のワイン選びは、アプローチが少し特別です。
決まったリストからではなく、「どんな気分で過ごしたいですか」「今日は何軒目ですか」という丁寧なヒアリングから始まります。
「ゆっくりと熟成感を楽しみますか。それとも、まずはフレッシュな一杯から始めましょうか。」
そんな会話を重ねながら、お客様の好みやその日その時の気分、シチュエーションに合わせて最適な一杯を提案してくれます。
進藤氏は、ワインを「お客様との大切なコミュニケーションツール」だと語ります。
生産者の想いや土地の風景を交えた進藤氏のプレゼンテーションは、カウンター越しの会話を弾ませる心地よいきっかけに。
会話を楽しんだ後は、一人静かにグラスを傾けながら、その一本が歩んできた歳月に思いを巡らせる。
そんな、ソムリエとの対話から広がる豊かな時間を過ごすことができます。
時を重ねた一本が紡いできた物語に出会えること。
それこそがArcadiaでヴィンテージワインを楽しむ醍醐味なのだと感じました。

ワインの余韻を深め、魅力を引き立てる一皿
こだわりのワインとともに楽しめるのは、イタリアンをベースにしながら、ワインの魅力を引き立てるよう緻密に組み立てられた料理です。
調味料にも徹底してこだわり、塩やオリーブオイルは、それぞれ8種類をワインに応じて使い分けています。
例えば、ミネラル感のあるワインには、それに調和する塩を合わせるなど、一皿ごとに味わいのバランスを丁寧に設計。
ワインの個性がより美しく感じられるよう工夫されています。
また、旬の産直野菜や、天日干しして旨味を凝縮させたキノコなど、素材選びにも妥協はありません。
シンプルな調理だからこそ火入れや味付けに細心の注意を払い、それぞれの食材が持つ旨味を生かすことで、ワインの酸や果実味が心地よく寄り添う一皿へと仕上げています。

ワインの「色調」にも向き合える、計算された空間
ワインを深く味わうための工夫は、空間の細部にまで行き届いています。
進藤氏が特にこだわったのは、ワイン本来の色調を美しく映し出す照明です。
港区のワインバーには照明を落とした店も少なくありません。
その中でArcadiaでは、ワインの色調や熟成による繊細な変化まで楽しめるよう、あえて色が正しく見える照明を採用しています。
グラスに注がれた瞬間、深いガーネットや琥珀色、それぞれのワインの色調が美しく浮かび上がり、視覚からも熟成が生み出す表情を楽しめます。
提供されるグラスは、バカラのアンティークやロブマイヤーなど、時を超えて愛される一級品ばかり。
「手に触れるものすべてに意味がある」という考えのもと、口当たりや質感にまで細やかな心配りが施されています。

「縛解一如」。進藤氏のおもてなし哲学とは
「インプットした感動を、お客様へアウトプットしたい。」
生産地で受け取った感銘を、ワインを通して届けること。
それが、進藤氏のおもてなしの原点です。
ワインには味わいだけでなく、造り手の想いや土地の風土、文化までもが映し出されています。
扉を開けた瞬間は背筋が伸びるような凛とした空気がありながら、グラスを重ねるうちに自然と肩の力が抜けていく。
Arcadiaには、心地よい緊張感と穏やかな安心感が共存しています。
その背景にあるのが、「縛解一如(ばっかいいちにょ)」という禅の言葉から着想を得た、進藤氏のおもてなし哲学です。
「格式のある空間(縛)だからこそ、最後には自然体(解)になっていただける。そんなサービスを目指しています。」
その言葉どおり、お客様一人ひとりの表情や会話のテンポを感じ取りながら、絶妙な距離感で寄り添う接客が、心地よい居場所を生み出しています。
進藤氏のお話を伺っていて印象的だったのは、ワインについて語っているようで、その先にはいつも「人」がいたことでした。
ヴィンテージワインを扱う理由も、グラスや空間にこだわる理由も、すべては本物を知る大人たちに特別な体験を届けるため。
肩肘張らずに本物のワインを楽しみ、その一本が歩んできた歳月に思いを巡らせる。
Arcadiaは、ワインを味わうだけではなく、その背景にある物語や人とのつながりに触れられる、まさに理想郷と呼ぶにふさわしい一軒です。

●バイザグラスで提供するワインの種類:16種類以上
・スパークリングワイン:約2種類
・白ワイン:7~8種類
・赤ワイン:7~8種類
●グラスワイン:¥2,000~(ヴィンテージワイン:¥3,000~)
●ボトルワインの種類:約500種類
●ボトルワイン:¥30,000〜3,000,000
・主なラインナップ:ブルゴーニュ、ボルドー、シャンパーニュ、古酒
そのほか、マールやラタフィア・ド・シャンパーニュなどの食後酒も取り揃え、ワインの余韻までゆっくりとお楽しみいただけます。
この逸品
懐かしさに、大人の余韻を添えた「大人のナポリタン」
親しみのある味わいの中に、繊細な火入れや素材の持ち味を引き出す工夫が施され、ワインとともに楽しむための一皿へと昇華されています。
ベーコン、ピーマン、マッシュルーム、玉ねぎ、フレッシュトマトを使用し、ケチャップはあえて控えめに。
バターとトマトをベースに仕上げた特製ソースが素材の旨みを引き立て、軽やかで洗練された味わいに仕上げています。
野菜はあえて食感を残すように火入れを行い、フレッシュトマトの爽やかな酸味を生かすことで、最後まで食べ飽きない一皿に。
ワインバーで「少し小腹が空いたときに食べたくなる料理を作りたい」という想いから生まれた、この店を象徴するスペシャリテです。
合わせたいのは、「1984 Mercurey Clos du Roy Chanzy Frères」。
Arcadiaを象徴する古酒ブルゴーニュの一本で、グラス3,000円から気軽に楽しめます。
メルキュレイらしいキイチゴを思わせる繊細な酸味が、煮詰めたトマトの旨みと美しく調和し、お互いの魅力をより一層引き立ててくれます。
ワインとともに味わうことで、この一皿の真価をより深く感じられます。
シンプルだからこそごまかしが効かない、この店を訪れたらぜひ味わいたい一皿です。
店舗情報
- 店名
- Arcadia(アルカディア)
- 住所
- 東京都港区赤坂3-12-11 ニューギンザビル7号館 3F
- 電話番号
- 050-5869-3748
- 営業時間
- 18:00 - 02:00
- HP・SNS
- https://www.instagram.com/arcadia.akasaka/
ソムリエ
ソムリエとして10年以上のキャリアを持ち、ロンドンではミシュラン二つ星レストラン「The Greenhouse」や和食店「UMU」でアシスタントシェフソムリエを経験。
帰国後はワインインポーターや業務用酒販、レストラン運営会社でワイン販売やエリアマネジメント、生産者を招いたワインイベントの企画・運営に携わる。
2021年には会社を設立し、代表取締役として店舗運営やマネジメントなど経営にも従事。
国内外で培った経験を生かし、「本当に状態の良いヴィンテージワインを、もっと身近に楽しんでほしい」という想いからArcadiaを開業。
生産者の想いやワインが歩んできた物語まで届けることを大切に、一人ひとりに寄り添ったワインを提案している。