ワインバー alternative,(オルタネイティブ)

080-1279-4199

造り手の物語とともに味わう、クラシックワイン
門前仲町に佇む、モダンなワインバー

ワインバー alternative,(オルタネイティブ)

下町の街並みと、モダンな空間。そのギャップを楽しむワインバー

古き良き大衆居酒屋が軒を連ねる門前仲町。

その街角にある、少し見つけにくい扉を開けると、外の下町らしい雰囲気からは想像できない、洗練された空間が広がります。

グレーのモールテックスで仕上げたカウンターを、直線的なラインライトが照らす近未来的な店内。
あえて街の雰囲気とは異なる空間を創り上げたのが、2024年9月にオープンしたワインバー「alternative, 」です。

店名の「alternative, 」には、音楽におけるオルタナティブのように、既存の型にとらわれないという意味が込められています。
音楽を好み、かつてバンド活動もしていたオーナーソムリエ・杉原竜力氏が、自身のスタイルを表す言葉として名付けました。

活気ある門前仲町にありながら、日常の喧騒を忘れさせる洗練された空間。
それでいて、肩肘張らずに過ごせる心地よさがあります。
入口の先に広がるのは、ワインをゆっくり楽しむための特別な隠れ家です。

「ワインを知ることで、もっとワインを好きになってほしい」。

そんな杉原氏の考えは、空間づくりだけでなく、ワインの選び方や接客にも表れています。

自ら感動した「クラシックワイン」の魅力を、若い世代にも

店内のセラーに並ぶのは、ブルゴーニュをはじめとしてフランスワインが中心の約300種類。
杉原氏がワインを選ぶうえで、まず大切にしているのは、自身が飲んで「おいしい」と思えることです。

その背景にあるのが、杉原氏自身のワインとの出会いです。
ホテル勤務時代、もともとはワインが好きだったわけではないという杉原氏。
仕事を通して素晴らしいブルゴーニュワインを味わったことをきっかけに、その奥深さに惹かれていきました。

それまで知っていたワインのイメージを大きく超える味わいに触れ、「これが本当にブドウからできているのか」と感じたほど。
その体験が、ワインの世界をもっと深く知りたいと思うきっかけになったといいます。

自身が感動したクラシックワインの魅力を、これからワインを楽しむ若い世代にも知ってほしい。
そんな思いから、クラシックワインをひとつの軸としてセレクトしています。

一方で、杉原氏はナチュラルワインを否定しているわけではありません。
むしろ、ナチュラルとクラシックという分類そのものに、明確な線引きはできないと考えています。

「厳密に言えば、その定義はとても曖昧なものです。例えばロマネ・コンティだって、アプローチとしてはナチュールなわけです。結果として、欠点を出さずに上手においしく造れているかどうかだと思っています。」

だからこそ、スタイルの名前にとらわれず、自身がおいしいと思ったワインは分け隔てなく扱います。
そのうえで、ナチュラルワインをきっかけにワインを飲み始めた人にも、「自分が心の底から感動した、ワインのベースとなる王道の味わいも知ってほしい」と語ります。

ひとつのスタイルに答えを求めるのではなく、さまざまなワインに触れる。
その中で、自分にとっての「おいしい」を見つけてほしい。
そんな考えが、杉原氏のワイン選びにつながっています。

グラスワインも固定せず、その時々で入れ替わります。
ブルゴーニュのピノ・ノワールを好み、お気に入りの生産者のひとつとしてドメーヌ・クロ・ド・ラ・シャペルを挙げる一方、ニューワールドやナチュラルワインにも、おいしいと思えば目を向けます。

そして、席に着くと最初に楽しめるのが、マグナムボトルのシャンパーニュを使ったお通しです。
思いがけずマグナムのシャンパーニュが注がれる小さな驚きも、この店でワインを楽しむ時間の始まりを印象づけます。

先入観も楽しさに変える。造り手の物語とともに味わう一杯

杉原氏がワインを選ぶうえでもうひとつ大切にしているのが、「生産者のバックグラウンド」。
名門ドメーヌで修業を積んだ新しい世代の造り手や、元パイロットから醸造家へ転身した造り手など、「この人はどんな人なのだろう」と興味が湧くような背景を持つワインを選んでいます。

なぜなら、杉原氏のワインの提案は、「造り手のストーリーを語ること」とセットだからです。

「ただ味わいを説明するだけでなく、造り手の背景や歴史を知ってから飲むことで、ワインの感じ方は大きく変わります。」と杉原氏は語ります。

もちろん、事前に情報を知ることで、味わいに先入観が生まれる可能性もあります。
それでも、背景を知ったうえで飲むことで、自分の感じ方が変わることもある。
それも含めて、味わい方が変わる面白さを楽しんでほしいと考えています。

ワインに詳しい方には、生産者や醸造について掘り下げて話す一方、これからワインを楽しみたい方には、専門用語を並べるのではなく、造り手のエピソードなど、イメージしやすいところから紹介します。

そうした話をきっかけに、「それなら飲んでみたい」と興味を持つ人も少なくありません。
実際に、ワインに詳しい方と一緒に初めて訪れたお客様が、杉原氏の話を聞くうちにワインそのものに惹かれ、その後店に通うようになったことも。
「説明を聞いたら、全部飲んでみたくなった」と言われることもあるそうです。

そして、会話のなかでは杉原氏自身が新しい発見を得ることもあります。
ワインにはある程度定型化されたテイスティング表現がありますが、そうした言葉を知らないお客様だからこそ生まれる自由な表現に、自分では思いつかなかったワインの捉え方を教えられることもあるといいます。

造り手の物語を知ることで、一本のワインに興味が湧く。
その背景を知ったうえで実際に味わうからこそ、自分なりの感じ方も生まれる。
そんな過程そのものを楽しめるのが、杉原氏のワインの提案です。

ワインを主役にするための料理

「alternative, 」を訪れるお客様には、仕事帰りにワインを一杯楽しんで帰る方や、食事の後にもう一杯ワインを飲みたいという方も多くいます。

そのため料理は、パテ・ド・カンパーニュや鴨のスモークハム、生ハムなど、ワインと一緒に軽くつまめるものが中心です。

ワインをゆっくり楽しむために一皿を添える。グラスの横に料理があることで、もう少しワインを飲みたくなる。
あくまでワインを主役として楽しんでもらうための、絶妙な距離感が感じられます。

その考え方がよく表れているのが、スペシャリテの「豚の角煮 赤ワインソース」です。

合わせるワインによって、ソースの煮詰め方を変えているのが特徴で、そのとき飲んでいるワインのボディ(濃淡)に合わせて、軽やかなワインにはソースも軽く、しっかりとしたワインには濃厚に仕上げます。

料理にワインを合わせるのではなく、ワインに合わせて料理を変えていく。ワインを主役に楽しんでもらうための工夫が、一皿の料理にも表れています。

一杯のワインをきっかけに、人と人がつながる

「alternative, 」を始めた当初、杉原氏が考えていたのは、自分自身が楽しみながら仕事をすること。
そして、ワインが好きな人たちが集まる場所をつくることでした。

オープンから2年。少しずつ常連客も増え、今ではワインを通して人と人がつながる場にもなっていると言います。

一人で静かにグラスを傾ける時間もあれば、ソムリエや隣り合ったお客様と「このワイン、どう感じる?」と感想を交わすことで、新しい発見が生まれることもあります。

一杯のワインを囲んで、それぞれが感じたことを言葉にする。そこからまた新しいワインへの興味が生まれていく。

クラシックワインをひとつの入り口に、造り手の物語や人との会話まで楽しめる「alternative, 」。
門前仲町の街角にあるその扉の先には、ワインを知ることから始まる、新しい出会いの時間があります。

●グラスワイン:¥1,300~¥10,000
・スパークリングワイン:1種類
・白ワイン:6~8種類
・赤ワイン:8種類
・ロゼ/オレンジ:タイミングにより1種類
●ボトルワイン:¥8,000~1,000,000
・約300種類

この逸品

一杯の赤ワインから生まれた、香りを楽しむ豚の角煮

「alternative, 」のスペシャリテとして味わいたいのが、赤ワインを使った「豚の角煮 赤ワインソース」です。

豚バラ肉のブロックを、赤ワイン1本分を凝縮させたソースでじっくり煮込んだ一品。
シナモン、八角、クローブ、花椒などのスパイスをたっぷりと効かせ、クラフトコーラを思わせる複雑な香りに仕上げています。

赤ワインを使ったソースだから赤ワインに合わせるのではなく、スパイスによる香りとワインの香りを重ねて楽しむ一皿です。
ブルゴーニュのピノ・ノワールをはじめ、ボルドーやシラーなど、さまざまな赤ワインと楽しめます。

料理そのものだけで完結させるのではなく、グラスの中のワインと合わせることで、香りの重なりを楽しむ。
そんなワインを主役にした発想が、この一皿にも表れています。

店舗情報

店名
ワインバー alternative,(オルタネイティブ)
住所
東京都江東区門前仲町2-9-1 多賀ビル 2F 店舗MAP
電話番号
080-1279-4199
営業時間
月・火・木・金・土・日
18:00 - 00:00
HP・SNS
https://www.instagram.com/alternative.__11/
定休日
水曜日

ソムリエ

ソムリエ画像
氏名 : 杉原 竜力(オーナーソムリエ)

2015年、パレスホテル入社。レストランサービススタッフとして6年間勤務。ホテルのレストランでワインを学び、ソムリエ資格を取得。
仕事を通して高級ブルゴーニュを味わったことをきっかけに、ワインの奥深さに惹かれる。

その後、西麻布の焼肉店へソムリエとして転職。
DRCをはじめとする高価格帯のワインを扱い、ワイン会も定期的に開催。

2024年9月、門前仲町に「alternative, 」をオープン。

クラシックワインを中心に、自らがおいしいと思えるワインを選び、生産者の背景やストーリーまで含めた魅力を伝える。